オーナー紹介

いちばんぎゃらりぃ侑香オーナー 玉川 侑香

玉川 侑香

1947年 神戸市生まれ。
神戸市在住。
生まれてこのかた神戸市兵庫区をでたことがないという「井の中のかわず」人間。
それだけに、震災で自分の町が壊れるということにおおきな衝撃を受けたのです。
「家」「町」というものを含めて「私」という存在があることを発見しました。
震災を語り継ごうーーそれは命の在りかをかたること、「生きる」ということを伝えることだと思いました。
長年、詩やエッセーを書いてきたテーマは日常茶飯事の身近なことですが、そこへ突然割り込んできた震災という「非日常」は、当然のごとくあった「日常」をなんと遠いものにしたことでしょう。
その日から人々の「日常」へ帰ろうとする長い長い旅が始まりました。
となり近所のおっちゃんもおばちゃんも、もちろん私もです。
そんな風に瓦礫の中から生きようとする人々の逞しくて優しい姿がすきでした。
そして、なんだかたくさんの詩になりました。歌にもなりました。絵本もあります。
あちこちで朗読もしています。それらはみんな、震災後を共に生きてきた人たちからのメッセージです。

あれから20年。平野のまちも少しずつ変わりました。
私が営業していた「平野市場」はもうありません。今はそこに食料品スーパーが建っています。「ふとん屋」も廃業して、今はギャラリーひとつで、震災後にあたたかいつながりをもらったアーティストのみなさんの作品展などを催しています。また、朗読や音楽を身近で楽しめるようにライブなどもして楽しんでいます。
市場で「いちばぎゃらりぃ侑香」を開いた時、峠の茶屋のような存在になりたいと思いました。旅の途中で人と人が出会い、お茶をのんで話しに興じて、またそれぞれの道を歩んでいく。そんな居場所になればと思いました。今もその想いは変わりません。平野のまちは東西と南北の道が交わるところ。人や文化が交わり豊かに育つところなのです。
この小さなギャラリーで、たくさんの人たちとの出会いを感じていただければと思います。

受賞歴

2018年度神戸市文化活動功労章受賞
受賞式:2018,11,14 神戸市役所内
受賞内容
阪神淡路大震災の後、被災地を語り継ぐ作品を発表。朗読コンサートを毎年開催。
地元兵庫区平野地区ではまちおこしの会主催による「福原遷都祭り」を10年間開催。
事務局長を務める。
史跡案内人としても活動。
また、「いちばぎゃらりぃ侑香」を開設し、アートや歴史・文学を語り発表できる文化拠点として運営。
同地区の人々のいこいの場となっている。

玉川 侑香 著者あれこれ

戦争を食らう
玉川侑香詩集「戦争を食らう」
―軍属・深見三郎戦中記― 出版
ごあいさつ
戦後70年を過ぎ、戦争を語り継ぐことが徐々
に減っていく昨今です。
私の父は第二次世界大戦中、軍属としてインド
ネシア・アンボン島で「戦時標準船」の木造船
造りに従事していました。その手記を「詩物語」
にまとめたものをこの度発表するに至りました。
戦争中の知られていない一面を僅かでも伝えら
れたらと思います。

ご一読いただければ幸いです。

風来舎刊
B6判 239p
1600円
れんが小路の足音
「れんが小路」の足音
2012  風来舎刊
詩集「かなしみ祭り」
2004 風来舎刊

絵本「震災を語り継ぐ本」3部作

2000 比良出版

  • 震災を語り継ぐ本3部作
    「四丁目の『まさ』」
    絵:後藤栖子
  • 震災を語り継ぐ本3部作
    「ミヨちゃん」
    絵:森田美智子
  • 震災を語り継ぐ本3部作
    「安っさん」
    絵:後藤栖子
エッセーと詩「ここは生きるとこや」
1998 ユック舎刊 震災を語ることは命を語ること
四丁目のまさ
詩集「四丁目の『まさ』」
11997 風来社刊

震災前、震災後を通して生きた日常
エッセー「虫たちとの四季」
1994 風来舎刊 いろんな虫との出会いのエピソード12
花づくし12話
詩集「ちいさな事件簿」
1986 風来舎刊 家族とその周辺、「おまえが産声をあげた時」他

これまでの作品

歴史エッセー「奥平野村あのね帳」 文芸日女道2001~2003
「平野物語」レヴェール 2002~
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神戸新聞エッセー欄 1997 月1回6ヶ月連載
全国商工新聞随想欄 2000 月1回6ヶ月連載
しんぶん赤旗「近畿の散歩道」2001.6 週1回4回連載
神戸新聞エッセー360℃ 2005